IFBB PRO 湯浅幸大が語るフィジーク競技とは

幸大湯浅

幸大湯浅

日本のトップフィジーク IFBB PRO 湯浅幸大選手のラボ

湯浅選手が語る「フィジーク」とは

湯浅さん個人的に国内外問わずいろんな大会に出てみて、今のフィジークにはどういったシェイプが求められていると思われますか?

IFBBPROクオリファイを獲得したオリンピアアマチュア中国の様子(湯浅選手SNSより)

審査員にもよるよね。アーノルド、オリンピアぺガス、インド、中国、マッスルコンテストと出てみて、ヘッドジャッジも違うわけだけど、概ねVシェイプが好まれる。あと上半身の特に上の部分、胸、肩、腕のボリュームは絶対必要っていう印象。

全体的なバルクの基準としては、あくまでステージに立った時に、周りの選手と比べてどう見えるかだから絶対ってわけじゃないと思う。ただプロの選手はみんなすごいバルクだからプロで戦うなら必要になってくるね。

でもやっぱり、その中でも、Vシェイプっていうのは意識していかないといけない。まあもちろん腹筋とかのミッドセクションも大事だけどね。

減量期時と比べてバルクアップ時に意識していることなどありますか?

特にトレーニングにおいては変化はないね。減量期もバルクアップ期も全身まんべんなくって感じ。弱点部位があったらそこに特化したトレーニングをしたりするけどそれは減量期も同じかな。違うことといえば、重量が伸びたりすることだね。ただ難しいのは怪我したくもないから、適度にって感じ。

変わることといえば人付き合いが増えることかな笑。飯行こって言われたら行くみたいな。食事面で時間的な緻密さが落ちても少し融通を効かせられるし。オフはそんな感じかな。

結局バランスよく筋肉をつけたいから、どこかを重点的に鍛えたいとかいうのはないかな。あと大事なのは見せ方の問題かな。別にウエスト細いわけじゃ無いけど、細いように見せたり、手の位置とか細かなところまでひたすら練習する。いずれクラシックフィジークに出るってなった時に脚がしょぼいとか言われないように脚も含めて満遍なくトレーニングはするね。

フィジークだからと言って、肩や背中を重点的にトレーニングするといった感じでは無いのですね。

うん。結局どこかの部位だけ目立つと他の部位弱いと思われるからね。肩や腕が大きくても胸小さいとか。意外と大胸筋下部とかみんなが思っているよりも大事。まあ肩がでかいに越したことはないんだけど、その分腕が細く見えるとかだとダメだよね。海外の選手はみんな腕太いし。

IFBBPROクオリファイを獲得したオリンピアアマチュア中国の様子(湯浅選手SNSより)

審査員もやられていたと思うのですが、今の国内のフィジーク選手を見ていて、全体的にこうした方がいいとかありますか?

ポージングかな。もちろんうまい人も多いけど、客観的に見て自分のシェイプを活かしきれてない人が多いかな。特にバックポーズで背中が開いていない人が多いよね。

やはり、ポージング練習は大切なのですね。

そうそう。大会の緊張で思ったようにできなかったとか、あとで写真見返したら全然想像と違ってたとかよくあるから。

PROになるためのメンタル

フィジーク選手として海外の大会など連戦と続けておりましたがメンタルはどう保ってきたのですか?

大会に続けて出ることに対するキツさはあんま無いかな。慣れもあるけど、求めている結果があるから。そういうのが大きい。初めて出た大会の時はもう出たく無いって思ったけどもう無いね。
結局プロになったら連戦していかないとオリンピアには出れないし、そう考えるとむしろいい経験になるし。結局自分がどこを目指したいかだよね。

そもそもいつ頃からめざし始めたのですか。

アーノルド勝った時ぐらいかな。前はPROになるためのシステムが確立されてなかったけど、IFBBが分裂しはじめてある程度PROへのシステムがわかりやすくなりはじめてきて、これを機に挑戦してみたって感じかな。

初めての海外の大会で優勝した時の様子(湯浅選手SNSより)

JAPANPROには海外の有名選手がすでにエントリーしてますがそういった選手たちと並ぶことに関してはどう思われますか?

一番楽しみなのはそういう選手たちと輪が広がることだよね。もちろん結果云々も大事だけどそれ位以上に世界が広がっていく感じが楽しみだね。
結局自分のベストを出せたかの方が大事。そこで出た課題を次の目標にして頑張れるから。

湯浅さんのようにコンテストで活躍したいと目指す若い人に向けてアドバイスなどありますか。

やれること全部やって挑んでください。後悔しないように、ってとこですかね。

優勝を目指す人、とりあえず出てみる人とか目標は人それぞれでいいけど、やれることは全部やるっていうのが大事。その中でいい点悪い点出てくると思うからそれを次回に活かせばいいと思う。

あとは海外の大会に出やすくなったからどんどんトライしてみることだね。今までは選考されないと出れなかったけど今はそうじゃ無いから。トライしてみることで見えることもあるからね。

もう1つ圧倒的に大事なのは、ちゃんとした人に見てもらうこと。客観視してくれる人がいないと、今の身体が良いのか悪いのかわからないからね。これ以上絞らなくて良いよ、とか。ある程度の経験がある人に見てもらうのはかなり大事になってくる。